これからのウェディングフォトに必要な「モノ」とは?

今回のコンテンツは、和装を含めたウェディングフォトのこれから、ウェディングフォトを撮影するために必要な心構えなどについてアンズフォト代表の安澤剛直の考え・思いをインタビュー形式にしてみました。最新の和装ウェディングフォト作例も紹介しております。

安澤剛直と和装ウェディング写真

安澤剛直は、広告や企業広報系の撮影で活躍する一方で、ウェディングフォトの分野においても第一人者として認知されています。一般社団法人日本ウェディングフォトグラファーズ協会の理事長を務め、またウェディング撮影ブランド「トップウェディングフォトグラファー」を主宰。アンズフォトでは、ハイクラスのラインとして安澤剛直による特別プランも展開中です。

そんな安澤剛直は、洋装にとどまらず和装にも強く、多くの好評をいただいています。2022年9月発売の情報ムック「日本の結婚式」(COURAGE/主婦と生活社)では、楽しい撮影のためのポイントをレクチャーするアドバイザーとして登場。作例も披露しました。また、昨年はウェディングや成人式などの和装撮影に関する著書「和装ウエディング&成人式 撮影ガイドブック」(玄光社)を発表。テクニックを披露するだけでなく、基礎知識なども含め、この分野を目指すフォトグラファーへの道程を示しました。


※日本の結婚式 書影と中面のイメージカット

※和装ウエディング&成人式 撮影ガイドブック 書影カット

和装のウェディング写真を残すことに携わる素晴らしさ

ウェディング写真撮影にあたって、洋装と和装の場合で考え方や画づくりなど、違いやこだわりのポイントはありますか?

安澤: 和装と洋装の大きな違いは、動きの要素です。洋装はどちらかと言うと動的なイメージもありますが、和装は静的な印象があり、動きのあるポーズをとることが難しい場合もあります。そのため、動きがなくても絵になるような立ち位置を考え背景を選択します。またお2人に、事前にお互いに表情をつくる練習をしていただいたりなど、そういったご提案もしています。たとえば有名人の中には、自分のポートレートを決まった角度からしか撮らせない方もいるそうですが、練習をすることで自分の好きな表情や角度を見つけることもできるのではないでしょうか。

和装撮影の需要について、近年の傾向はどのような感じでしょうか?

安澤: 近年はいろいろな分野で「和」のブームがあり、ウェディング業界においても以前に比べて和装の需要が増えていますね。もちろん昔から和装の写真は撮られてきましたが、既定路線での和装写真ではなく若い人たちの関心そのものが高まっていると感じています。たとえば挙式はチャペルでドレス、前撮りで和装というパターンも増えてきている印象があります。衣装が増えると、とりわけ和装はコストが高くなるといったイメージもありそうですが、ここにきて和装の前撮りをメニューに取り入れる低価格帯のスタジオが増え、全体的に和装写真を撮りやすい環境になっていることも、理由の1つと言えそうです。

和装・洋装を問わず、撮影中や事前の打ち合わせなども含め、被写体とのコミュニケーションで心がけていることは?

安澤: まずは、ヒアリングでお2人がどのような想いを持っていて、どのような写真をどのような場所で撮りたいのかなど、しっかりと希望をお伺いします。希望のイメージをお伺いするにあたり、お2人がウェブやインスタグラムなどから探してきた写真をお見せいただくこともあります。そして「できること」・「できないこと」を明確にお伝えして、安心と信頼の関係を築いていきます。撮影現場では、ヒアリングで得た内容とともに、これまでに培ってきた経験値で、お2人をしっかりと誘導。お客様の貴重な時間を無駄にしないよう心がけています。

ズバリ、和装でウェディングフォトを残すことの意義は何でしょうか?

安澤: 和装は日本の伝統文化です。現代は、普段の生活で和服を着る機会はあまりないと思いますし、せっかくのハレの舞台ですから日本人として和装を経験しておくのは、良い経験になるのではないでしょうか。また、結婚式当日や前撮りを含め、和装を取り入れなかった方が「和装も着ておけばよかった」と後悔されているのをよく聞きます。少しでも迷ったならば、是非おススメしたいですね。

お客様のニーズ、フォトグラファーの提供する写真の両面から、これからのウェディングフォトに求められる「モノ」はどのようなことだとお考えですか?

安澤: 現在では、インターネットやインスタグラムなどのSNSで素敵な写真をたくさん目にすることができます。フォトグラファーも、そうした媒体を活用してプロモーションをする方が増えていると思います。消費者が自由にフォトグラファーを選ぶことができる一方で、フォトグラファーの技術やプロ意識、コミュニケーション能力がまちまちであるため、トラブルになったという話も耳にします。フォトグラファーは、クリエイターであると同時に1人の社会人として、礼節をわきまえた行動がマストと言えます。そして求められるハードルも高くなっていることを認識し、お客様の期待を良い意味で裏切る成果物をご提供しなければなりません。お客様のフォトグラファー選びが「ガチャ」であってはならないのです。

ありがとうございました。

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