アンズフォトが目指すウェディングフォトは、単なる結婚式の記録写真ではありません。それは、おふたりの「ストーリー」と「未来」を形にするクリエイティブです。代表の安澤剛直は、かつて式場の下請けとしてルーティン的な撮影を重ねるなかで、同じようなアルバムが量産されていく状況に疑問を抱きました。
アンズフォトが理想とするウェディング撮影とは、カップルそれぞれの出会いの物語や、式場を選んだ理由(料理、スタッフ、雰囲気など)といったその人だけのストーリーを丁寧に掘り下げること。そこから導き出される構成や写真表現が、一組ごとに異なる世界観を生み出します。この理念を大切にするため、現在は複数の提携先において、お客様からの指名プランのみを担当しています。
1.徹底したヒアリングと光の「設計」
理想のウェディングフォトを実現するための準備は、撮影当日よりもずっと前から始まっています。
まず、撮影前の段階で、おふたりの想いや理想のイメージを丁寧に伺いながら、どんなシーンでどんな写真を残したいのかをしっかりとヒアリングします。お客様からInstagramなどで見つけた参考写真を見せていただくこともあり、「できること」「難しいこと」を明確に共有し、安心して撮影に臨める関係づくりを大切にしています。
広告撮影で培った経験を活かし、ウェディングでも空間と人の魅力を引き立てる構図や光の使い方にこだわります。たとえば、オークラ東京の婚礼広告のように、見る人が「ここで結婚式を挙げたい」と感じる「シンボルショット」(象徴的な一枚)の創造も重要な役割のひとつです。

このシンボルショットを生み出すためには、事前のロケーションリサーチ(ロケハン)が欠かせません。構図、カメラ位置、モデルの立ち位置、使用レンズまで、「どう撮るか」を徹底的に設計し、光のプランニングも行います。こうした周到な準備があるからこそ、撮影当日は限られた時間の中で、効率的かつ確実に撮影を進めることができるのです。
2.状況に応じた表現力と専門技術
撮影現場では、常にお客様の期待を超える一枚を目指します。
たとえば、日本の伝統を体験する意味もある和装でのウェディングフォトでは、洋装とは異なる静かな美しさを表現するため、動きの少ない中でも絵になる構図や立ち位置を工夫します。ご希望があれば、撮影前に表情づくりの練習を一緒に行うこともあります。


また、前撮りロケーション撮影では、天候の変化にも柔軟に対応します。雨が降った際も、お客様にストレスを与えないよう迅速に対応しながら、雨ならではの情緒を活かした構図を意識して撮影を続けます。


3.プロとしての「姿勢」と「現場完結力」
フォトグラファーとしての技術や知識はもちろんですが、それ以上に大切なのは社会人としての姿勢だと考えています。アンズフォトでは、クリエイターである前に社会人として、礼節を持って現場に立つことを欠かしません。


現場では、撮影後のレタッチ作業を最小限に抑えるため、その場で完成度の高い写真を撮ることを意識しています。ヒアリングで得た内容と、これまで培ってきた経験をもとに、おふたりを自然にリードしながら、想像を超える一枚を目指します。
「人・モノ・空間の魅力を輝かせる」というアンズフォトのミッションのもと、人生の大切な一日を写真という形に残し、未来への希望をデザインする。チームの企画力・現場力・表現力を結集し、その想いを一枚の中に込め続けています。
