フォトビジュアルライティング講座 × アーティストトレーニング in 仙台 4

【イベントレポート】

「光を読む」から「光で語る」へフォトビジュアルライティング講座 in 仙台(第2回)
今回は仙台でのライティング講座の第2回。内容を大幅にブラッシュアップし、講座名も新たに「フォトビジュアルライティング講座」として開催いたしました。

セミナーの様子

「ライティングは表現のための技術」 光は感情を伝える手段。正確な技術は、自由な表現の土台になる。

【基礎編】光の“トーン”を捉える力を鍛える

ライティングの基礎の基礎として、「光のグラデーション(トーン)」を目で読む力重要性をお伝えしました。

光のトーンと捉え方は基礎中の基礎

デジタルカメラの絞りとシャッタースピードは3分の1段刻みの露出で調整されるため、同じ精度で目も鍛える必要があるという話からスタート。±1/3段の誤差を目視で意識できることの重要性が理解できたと思います。フィルム時代のことですが、博報堂フォトクリエティブでは「±1/6段の光を誤差を見れないと仕事になりませんでした」

“光を見る力”と“光を捉える力”がライティングの基礎中の基礎です
この基礎を知らないとライティングが始まりません。ライティングをしていても単にライトを当てているだけだったり、毎回迷って時間がかかったりしてしまいます。

4つのメインライトで軸をつくる
講座では、ライティングに不安を抱えていたり、自信がないフォトグラファーに向けて、 “自分の中に軸を作る”ための4つのメインライトを徹底解説。

レンブラントライティング

レンブラント光(斜め):ポートレートの基本構造
スプリット光(真横):明暗を明確に分ける
フロントトップ光:フラットな表現、ビューティー撮影向き
反逆光:立体感と奥行きの演出

基本的な人物撮影を分解していくと、この四つのメインライトを理解できるとほとんどと言っても過言ではないくらい人物ライティングを網羅できます。

【実演編】ビジュアルに応じたライト構成の変化

後半では、具体的な撮影表現に応じてライティングする実演動画を観ながら解説を行いました。

メインライト → 2灯 → レフ → +応用

ライティングを組む順序を丁寧に解説

実際に安澤が自分のスタジオでどのような順序でライティングを組んでいるのかを見せながら、見ているポイントを細かく解説し違いを明確に見せました。

「光を“使い分ける”ことで、表現は自由になる」
ナチュラルとか、ビューティーとか、 目的に応じたライティングの創造を。表現テーマごとの参考例を観せながら
・ナチュラルなトーン  
・ビューティー感  
・ドラマティックな表現 など

ビューティーのサンプル

3分の1の光の違いが与える印象の変化を実例で比較しながら、ライティングによる表現の幅を深める内容でした。

最後にどのようにライティングができると仕事の広がりを作れるのかをお伝えしました。ライティングができれば、仕事が増えるわけではありません。ライティングはクライアントが求めるイメージを表現するための調味料みたいなものです。なぜ、何のために、どのようにを伝えいていくことが大切です。

現場の空気を変える技術

アーティストトレーニング by 中村月子

今回は特別プログラムとして、音楽家・中村月子さんによる
アーティストトレーニングも実施。

Tsukiko Nakamura ”Voice”

撮影中の声の掛け方で被写体の表情が変わることに気付いてるフォトグラファーはどれだけいるでしょうか?
よくヘアメイクさんなどから撮影の際、無言で撮影してるフォトグラファーが意外と多いとか、モデルさんからは、「モニョモニョ」言ってて、何言ってるのかよく聞こえない。意外とそんなフォトグラファーが多いのが現実です。

撮影現場の“空気”を操る技術としての「声」での 現場の雰囲気作りは、信頼感、安心感を作ることができます。それらは、カメラを構える前から始まっています。
「声のトーンが、写真のトーンを決める」現場をリードする声の出し方も、 フォトグラファーの“光”のひとつ。

声は“無形の演出”。光と同じくらい大切な表現道具

アーティストトレーニングは、発声テクニックだけでなく、伝える力・印象を作る技術そのものです。写真家としての自分の声の出し方、空間への影響力を高めることは、現場力=プロとしての信頼感に直結します。

「喉を開く。それだけで伝わり方が変わる」

舌根(舌骨上筋群)を開く 最初に取り組んだのは、声を出すための重要な“通り道”である舌根(喉の根元付近)を開くトレーニング。緊張しやすいこの部分を意識して開くことで、声に柔らかさと広がりを持たせ、伝わる声質へと変えていく基礎をつくります。

声は間(あわい)を変える

丹田を使った立ち姿と声

続いては、“声の支点”となる丹田(下腹部)を意識した立ち方・声の出し方。
フォトグラファーは撮影中の姿勢や呼吸も印象に直結するため、軸のある立ち方はそのまま声の通りや説得力にもつながります。

アーティストトレーニングを体感

セミナーの振り返り

今回の仙台講座では、「光で語る」ライティングと、「声で導く」セミナーの2本柱を体感していただきました。表現を構築する上で、技術と感性、両方を持ち合わせることがフォトグラファーの個性になる。そう確信させてくれる、実り多いセミナーとなりました。

今後も、ANZ PHOTOでは技術と表現、撮影とコミュニケーションの両面から フォトグラファーの成長をサポートする講座を開催していきます。

県外から参加してくれました

ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

セミナーのご案内はサイトや公式ラインでご案内してます。
株式会社アンズフォトのサイトはこちら
ライン公式はこちら

予定しているオンラインセミナーのご案内
『写真の印象が一変する|フォトライティングの技術』
を開催致します。5月15日19時~詳細とお申込みは下記より

https://m.bmb.jp/13/3331/393/3370

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Infectious Disease Physician

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